(2003年7月31日)

北海道の花6

北海道の小川さんより、大雪山の黒岳(7月26日)と赤岳(7月28日)に登られた時の花便りが届きました。

今回も目を見張る素敵な画像です。

 

チシマツガザクラ(千島栂桜)。黒岳にて撮影。

分布、北海道(大雪山系、夕張山地、知床半島、渡島半島)、

本州(八甲田山横岳、早池峰山)、千島、カムチャッカ。

高山帯の風当たりの強い岩場に生えるツツジ科の常緑矮性

低木。高さ2〜7cm。花の径は5〜6mm。花期は7〜8月。

文献上、北アルプス白馬岳が南限とされた事も有るらしいが

今は見つからないとか。

 

 

エゾツツジ(蝦夷躑躅)。黒岳にて撮影。

分布、北海道、本州(八幡平、岩手山、秋田駒ヶ岳、神室山)、

北太平洋地域。

高山帯の風衝岩礫地に生えるツツジ科の落葉矮性低木。

花期は7〜8月。高さ3〜30cm。

 

 

 

 

 

 

 

 

チシマヒョウタンボク(千島瓢箪木)。黒岳にて撮影。

別名クロバナヒョウタンボク。

分布、北海道(石狩・十勝・日高地方)、本州(中部地方以北)、

東北アジア。

亜高山帯上部から高山帯に生えるスイカズラ科の落葉低木。

花期は6月〜8月上旬。高さ50〜100cm。花冠は2唇形。

長さ8〜9mm。

 

 

 

 

 

 

カラマツソウ(唐松草)。黒岳にて撮影。

別名オオミノカラマツソウ、ミチノクカラマツソウ。

分布、北海道、本州、四国、九州。日本固有。

低山帯〜高山帯の湿った草地に生えるキンポウゲ科の多年草。

花期は7〜9月。高さ20〜120cm。花の径は約1cm。

 

 

 

ミヤマリンドウ(深山竜胆)。赤岳にて撮影。

分布、北海道、(暑寒別岳、夕張山地、大雪山系、日高山地)、

本州(東北地方〜中部地方)。日本固有。

高山帯の湿った草地に生えるリンドウ科の多年草。

花期は7月〜9月。高さ3〜15cm。花冠は長さ1.5〜2cm。

 

 

 

 

 

 

 

 

エゾウサギギク(蝦夷兎菊)。赤岳にて撮影。

分布、北海道(北見山系、大雪山系、日高山地、増毛山、樽前山地、

狩場山)、本州(焼石岳、鳥海山、月山、上越山地、日光、尾瀬、白山

)。北太平洋地域。

高山帯の乾いた草地や砂礫地に生えるキク科の多年草。

 

 

 

 

 

 

エゾヒメクワガタ(蝦夷姫鍬形)。赤岳にて撮影。

別名ハクトウクワガタ。

分布、北海道、南千島、サハリン、北朝鮮白頭山。

高山帯の砂礫地や草地に生えるゴマノハグサ科の多年草。

花期は7月〜8月。高さ7〜20cm。花の径は約1cm。花柱

は長さ5〜7mm。